1 令和に入っての豪雨災害に直面して
高山土木事務所管内の高山市、 白川村は令和2年7月豪雨に引き続き、令和3年8月豪雨災害に見舞われました。その箇所は森林、農地、農業施設、道路、河川と2か年合計200箇 所に至らん事となりました。 幸い2ヶ年とも人的災害はなかったものの、地域の社会基盤に与えた損害は甚大でありました。
応急復旧から始まり本復旧と足掛け3ヶ年に亘って社会資本の維持に全力を尽くして参りま した。本年3月末には地形、気候的に大きな制約を受ける箇所を除いて、100箇所を越える令和2年の被災箇所の 復旧工事を完了することが出来ました。現在は残された箇所及び令和3年度の被災箇所を鋭意施工をしている処であります。地域住民の生命・財産そして 暮らしを守る事が私共(一社)高山建設業協会と その会員60社の最大目標である以上、私達はこの飛騨地域を守り抜かなければなりません。会員一同決意を新たにして居るところで有ります。

2. 復旧工事にあたっての官民連携について
前述した合計200箇所に至る復旧工事を受注するに当たって私どもを一番悩ませたのは,災害被害が一気に起こりそしてその復旧、復興を可及的速やかに完成しなければならないという時間、資材、労務という 問題でありました。国、県、市、村、そして住民の皆さまの尊いご理解とご協力、そして会員全員の昼夜を問わない努力が実り、飛騨地域の被災箇所は 着々と復旧して居ます。

3. 災害復旧を通じて地域を支える建設業として
一度災害にみまわれると人的被害を受けたり、インフラに大きな損害を受けます。集落が孤立する事は物流が途切れる事を意味します。道路は人体で言えば、血管に例えられます。血管が途切れれば、人流、 物流の全てが途切れます。途切れるという事は経済が止まる事であり、それは地域社会の死を意味します。地域の社会インフラの維持こそが私達に課せられた大きな使命であります。 地域の住民の皆様、国、県、市、村の行政の皆様、そして、一 社) 高山建設業協会とその会員60社が三位一体となって地域を守り、県土を守り国土を守らなければなりません。